コロナの感染拡大が続く中、家庭内感染の割合が急増しています。
感染力が強いため、家族同士での隔離が難しい家庭内での感染を防ぐのは大変ですが、飲食店などと同様、換気が重要といわれています。
そうした中、人気YouTube番組で家庭用のコロナ対策として、「HEPAフィルター」(へパフィルター)を使った空気清浄機が有効だと紹介していました。
「HEPAフィルター」とは何か、また、これを使った空気清浄機などについてご紹介します。
人気YouTube番組で「HEPAフィルター」を紹介
私もよく見ている政治系の問題を扱っているYouTube番組「一月万冊」で、コロナに関する取材を継続的にされているジャーナリストの佐藤章氏が、家庭用のコロナ対策として、「HEPAフィルター」を使った空気清浄機が有効だと紹介していました。
番組は以下のようにコロナの専門家を大批判するセンセーショナルなタイトルですが、真面目に取材、提案している内容です。
番組では、コロナは世界的に空気感染が常識となっている中、いまだに飛沫感染や濃厚接触などを中心においている政府のコロナ対策を批判。
世界的には空気感染には換気が有効とされていることを指摘しながら、政府はもっと中小企業に対する補助金などをアピールしていくべきと語っていました。
業務用の空気清浄機はダイキンのベンティエールが有名で、佐藤氏も引き合いに出していました。
一方、佐藤氏はまた、オミクロン株による感染拡大で、家庭内感染が広がる中、家庭では「HEPAフィルター」というエアフィルターの一種を使った対策の有効性を紹介。
コロナ病棟で行われたケンブリッジ大学の研究では、へパフィルターを設置した5日間、ウィルスが検出されてなかったという結果が出たとのことでした。
HEPAフィルターとは

HEPAフィルターとは、空気清浄機によく用いられるエアフィルターの一種です。
引用元:Air lab JOURNA
元々、精密機器や半導体の製造工場などの、クリーンルームの換気装置用のフィルターとして開発されました。
HEPAフィルターはHigh Efficiency Particulate Air Filterを略したものです。
HEPAフィルターの性能は、JIS規格で「定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を有しており、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター」と規定されています。なお、1μmは0.001mmです。
簡単に言うと、超細かな粒子をとらえることができということです。
公益社団法人応用物理学会のWEBコラム「空気中のウイルスの捕集」にて金沢大学の瀬戸章文教授は、HEPAフィルターによる空気中ウイルスの捕集について次のように述べています。
HEPAフィルタは,通過させれば空気中のほぼ全てのウイルスを捕捉することができると言えます。
引用元:公益社団法人 応用物理学会 特別WEBコラム「空気中のウイルスの捕集」
HEPAフィルターを使った人気の家庭用空気清浄機
「一月万冊」 でも紹介されていた「空気清浄機売れ筋ランキング」等を参考に「HEPAフィルター」使用の人気商品を以下に抜粋しています。
空気清浄機の購入を検討されている方は「HEPAフィルター」に注目してみるとよいかもしれません。
1万~5万円代と価格は幅広いです。
前述のように、専門家がコロナに対する「HEPAフィルター」 の有効性を解説していますが、市販の家庭用空気清浄機がどの程度有効化ははっきりわかりません。
ただ、各社のサイト等では、微小な粒子の集じん性能に優れていることをアピールしてます。
また、人気ランキングには以下に挙げた商品の他に「TAFUフィルター」を使っているものもありますが、「HEPAフィルター」との違いがよくわかりません。