IT media NEWSで「Adobe、ストック素材7万点を無料で公開」というニュースが公開されました。
ふだん無料素材を使っているケチケチユーザーにとって、高品質だけど高価なAdobeStock素材が無料で使用できるのは、たいへん有難いです。
実際に使ってみたところ、まぎらわしい部分があり、「無料ってウソ?」と勘違いしやすいことが分かりました。
「ダマシ記事」と紹介しているブログもみかけました。
試した結果として、無料で使えるようですので、その方法を分かりやすくご紹介します。
AdobeStock 7万点以上の写真や映像を無料化
2020年10月21日の「ITmedia NEWS」で以下のような記事が紹介されました。
米Adobeはこのほど、ロイヤリティーフリーの写真やイラストを提供する有償サービス「Adobe Stock」で7万点以上の写真や映像を無料化した。
個人や法人を問わず使える他、商用利用も認める。
ダウンロードにはAdobe ID(無料)の登録が必要。公開したコンテンツは、写真や映像、3Dモデル、ベクター素材、イラストなど。
7万点! 太っ腹ですね。
AdobeStock 無料利用の方法
以下の「Adobe Stock」の無料素材ページにアクセスし、右上の入口からログイン。
既に無料素材の検索画面になっているので、そのまま検索できます。
未登録の方はまず、登録しましょう。
この無料素材検索のURLをブックマークしておくと便利だと思います。
「本」で検索した例です。
検索結果に無料素材ばかりが表示されるので、選んだ画像の「ライセンスを取得」ボタンを押すと、ダウンロードできます。
簡単ですね。
左側の「フィルター」で、絞り込み検索もできます。
ダウンロード後は「ライセンス取得済」と表示されます。
ちなみに、ライセンス情報を確認すると、「Adobe Stock のほとんどの写真、ベクター、イラストは標準ライセンスに付属」とありました。
「標準ライセンス」の主な内容は以下の通りです。
- 製品のパッケージやマーケティング用の印刷物、デジタルドキュメント、ソフトウェアなど、すべてのメディアでアセットのコピーを最大 500,000 回使用する。
- 電子メールマーケティング、モバイル広告、放送番組、デジタルプログラムにアセットを含める (予想される閲覧者数が 500,000 人未満の場合のみ)。
- 視聴制限のない Web サイトまたはソーシャルメディアサイトにアセットを投稿する。
簡単に言うと、大規模なメディア以外だと、普通に商用利用可能ということですね。
まだ、使い始めたばかりで、素材の件数の制限がないかなど検証していませんが、今のところそのような表示はないようです。
体験版の無料利用に注意
以下の「Adobe Stock」のメインページでは、下部に「10点の Adobe Stock 画像を無償でご利用いただけます」と表示されています。
(見た目が似ていますが、前述の「無料素材検索ページ」はこのメインページより下層のページです。)
私も最初、「無償」の文字に引かれてしまいました。
「なんだ10点しか利用できないのか」と思いながら、「今すぐ開始」で次に進めてみると、以下のような画面。
無料体験版、「初月無料、2 ヶ月目以降 3,480 円/月」の表示。
おまけにカード情報も必要です。
これなら、これまでと変わらないのでは、がっかりしました。
でも、元の画面に戻って、画像のように検索窓横で「無料素材」を選んでみると、体験版を使わずに利用できました。
AdobeStock「ストック素材7万点無料」まとめ
この記事の最初に使っている画像(アイキャッチ画像)も「Adobe Stock」の素材を利用しています。
「Adobe Stock」は無料利用についてあまりアピールしていないので、分かりにくかったのだと思います。
初めは、10点限定で無料利用できる「体験版」と混同しやすいので、注意が必要です。