海外在住者におすすめの有料・無料VPN（主要サービス比較を紹介）　

2021年6月9日2024年10月11日

海外在住者におすすめの有料VPN、無料VPNをご紹介します。

私はフィリピン・セブに住んでいます。

WEBサイトや動画配信サービスなど海外から日本のサイトにアクセスすると、「お住まいの地域ではご視聴できません」と表示されたり、アクセス自体ができない場合がよくあります。

このような時に役立つのがVPNです。

VPNを利用することで日本のサイトやサービスにアクセスできるようになります。

ネット環境のあまり良くないフィリピンで実際に試してみた経験を踏まえ、おすすめの無料VPNをご紹介します。

VPNとは

VPNとは、Virtual Private Networkの略。

インターネットなどに接続している利用者の間に仮想的なプライベートネットワーク（専用線）を設けて、セキュリティ上の安全な経路を使ってデータをやり取りする技術のことです。

VPNを利用すれば、物理的に離れている拠点間のネットワークを、あたかも自分の拠点と同一ネットワークかのように利用できます。

つまり、VPNを利用すると、海外のIPアドレスからではなく、日本国内のIPアドレスからアクセスしているように見せることができるのです。

それによって、地域制限付きの日本のサイトにもアクセスが可能となります。

海外在住者がVPNを使うと何ができるか

VPNを使うと海外から日本国内限定のサイトも閲覧できるようになります。

仕事や何かの手続きなどで一時的に閲覧しなければならないサイトにアクセスできない場合、そのために有料のVPNサービスに加入するのは無駄が多いので、無料VPNがあると助かります。

また、AbemaTVやTVer、GYAO、Yahoo!ニュースライブなど海外では視聴できない動画配信を見ることができます。

自分の住んでいる地域以外の動画配信サービスの利用も含めて、VPNを利用する主な理由をまとめました。

プライバシーを保護したい方
オンラインでの活動を追跡されたくない方
安全な通信を望む方
公共のWi-Fiなど、セキュリティが不確かなネットワークを使用する際
地理的な制限を回避したい方
特定の国や地域で制限されているコンテンツへのアクセスを希望する方
（海外に住んでいて、日本のみ配信の番組を視聴する場合がこれです）
リモートワークをする方
自宅やカフェなど、オフィス外から安全に業務用ネットワークにアクセスしたい方
ファイル共有を行う方
P2Pファイル共有など、匿名性を保ちたい方
海外旅行中の方
異なる国にいる間も、自国のサービスやコンテンツにアクセスしたい方

有料VPNと無料VPNの違い

無料と有料のセキュリティ面、性能・機能は大きく違います。

メリット	デメリット
通信速度が速いセキュリティ面が安心通信量の制限が少ない操作がしやすい設計接続国数・接続ポイントが多い	通信速度が遅い・途切れがちアクセスできないサイトやサービスがある通信量の制限がある場合が多い VPN管理者がデータを悪用するリスクがあるセキュリティ上の脆弱性のリスクがある

無料VPNを使う際の注意点

無料VPNは、一時的に海外からのアクセス制限があるサイトの閲覧するケースなど、限定的に使う場合、重宝します。

ただ、有料VPNと比べてセキュリティ上のリスクがあるので、利用する場合は注意が必要です。

VPN自体はセキュリティには強い仕組みなのですが、万が一悪意のあるサーバー提供者がいた場合、その気になれば、利用者の情報を盗み出すことができます。

そのため、無料VPNを利用する際には、パスワード、クレジットカード番号のような重要な情報の入力は控えましょう。

また、無料VPNでおすすめのTunnelBearは、データ使用量の制限があるので、動画配信サービスの利用には向いていません。

海外在住者におすすめの有料VPN(6選) 比較表

海外在住者のおすすめの有料VPN6選をご紹介します。

国内外VPN6社の比較です。

スクロールできます

	MillenVPN	NordVPN	Surfshark	ExpressVPN	スイカVPN	セカイVPN
公式サイト	MillenVPN	NordVPN	SurfShark	ExpressVPN	スイカVPN	セカイVPN
本社	日本	パナマ	オランダ	英領バージン諸島	日本	日本
サーバー設置国数	72ヶ国以上	111カ国	100カ国	105カ国	45か国	10カ国
サーバー台数	1300台以上	6400台以上	3200台以上	3000台以上	約50台	記載なし
同時接続台数	10台	10台	無制限	最大8台	3台	3台
月額料金(2年契約)	396円	$3.69	$2.29	ー	878円	ー
月額料金(1年契約)	594円	$4.59	$2.99	$6.67	938円	ー
月額料金(1ヶ月契約)	1,738円	$12.99	$15.45	$12.95	1097円	1,100円
ログポリシー	ノーログポリシー	ノーログポリシー	ノーログポリシー	ノーログポリシー	記載なし	記載なし
キルスイッチ機能	◯	◯	◯	◯	×	×
サポート時間	平日10:00〜18:00	24時間365日	24時間365日	24時間365日	平日10:00〜18:00	記載なし
サポート手段	メール(日本語)	メール(日本語対応可)、ライブチャット(日本語対応可)	メール(英語)、ライブチャット(英語)	メール(日本語対応可)、ライブチャット(日本語対応可)	メール(日本語)	メール(日本語)
返金保証・お試し	返金保証(30日間)	返金保証(30日間)	返金保証(30日間)	返金保証(30日間)	返金保証(30日間)	無料体験(2か月間）

海外在住者におすすめの有料VPN(6選) ランキング

おすすめVPNそれぞれについて、基本データやメリットデメリット等について、おすすめ順(ランキング）でご紹介します。

おすすめ順は、あくまでも実際に使ってみての主観で、利用目的や利用期間によって変ってきます。

MillenVPN(ミレンVPN）

おすすめ度　

MillenVPNは、日本の企業アズポケット株式会社によるVPNサービスです。

VPNサービスの提供開始が2020年と比較的新しいですが、アズポケット社は、レンタルサーバー大手の一つであるmixhostも運営しており、信頼性の高い企業といえます。

私のように日本の動画配信サービスで利用する場合には、日本人の利用に配慮されている日本発のVPNがベストだと思います。

日本発のVPNの中では、トップクラスのサービス内容で、海外の有名VPNと比較しても引けを取らない内容となっています。
しかも、長期契約だと最安値レベルとコスパが非常によいです。

Millen VPNの基本データ

無料トライアル期間	30日間返金保証
同時接続可能なデバイス数	10台
本社	大阪府
運営会社	アズポケット株式会社
VPNサービス提供開始	2020年
サーバー設置国	72ヶ国以上
サーバー数	1,300台以上
ログの保有	無し
サポート	メール　平日10:00〜18:00 日本語サポート
対応デバイス	Windows：8.1、10、11 Mac OS：10.12以降 iOS：10.0以降 Android / AndroidTV：8.0以降 Fireタブレット：Fire OS 4以降 FireTV：Fire OS 5以降
日本から接続できるVOD	Amazon Prime Video / Netflix / YouTube / YouTube Premium / Spotify / Disney+ / TVBAnywhere+ / iQyi / Viu.com / DAZN / F1TVPro / France.TV
海外から接続できるVOD	Hulu / TVer / DMM / U-NEXT / ABEMA / WOWOW / ニコニコ動画 / music.jp / Telasa / VideoMarket / FOD / Radiko / カラオケ@DAM / J:COMオンデマンド / dアニメストア / 楽天viki

MillenVPNのメリット

幅広い動画サービスを利用できる
通信速度が高速で安定性がある
長期契約は最安値クラス。コスパが抜群にいい。
アプリが使いやすく、初心者でも利用できる
日本の企業提供のため信頼性が高い
完全日本語対応で安心
トップクラスの安全性
同時接続可能デバイス数、サーバー数・設置国数などが十分
VPN規制が厳しい国で利用できる

MillenVPNのデメリット

デバイスの対応がやや狭い
3〜6ヶ月の中期契約プランがない
サポート時間は平日10〜18時に限られる

MillenVPN公式サイト

Millen VPN(ミレン)のメリット・デメリット（実際に使ったレビュー）

NordVPN

おすすめ度　

NordVPNは、強力なセキュリティ機能を備え、速度が速く、世界中で人気の高いVPNサービスです。

世界にVPNサービスを展開しており、規模が大きいのが特徴です。

価格も手頃でコスパがよいですが、2年契約であれば、3ヶ月の契約延長特典がもらえるので、さらにお得感があります。

NordVPNの基本データ

無料トライアル期間	30日間返金保証
同時接続可能なデバイス数	10台
本社	パナマ
運営会社	Nord Security
VPNサービス提供開始	2012年
サーバー設置国	111カ国
サーバー数	6000台以上
ログの保有	無し
サポート	ライブチャット、メール（24時間-年中無休）日本語サポートあり(メール）ライブチャットは翻訳機能を使用
対応デバイス	Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、 Edge、Android TV、Android TV、Fire TV Stick、Chromecast、 Apple TV、Chromebook、Kindle、Raspberry Pi、Meta Quest 2、 Xbox、PlayStation、Nintendo Switch

NordVPNのメリット

速度が速く、安定感がある。
アプリが使いやすく、初心者でも利用できる
トップクラスのスペックとバランスの取れたサービス内容なのに手頃な価格
実績が豊富で安心感がある。
サーバー設置国数、サーバー台数が多い
対応デバイスが豊富
24時間年中無休のサポート

NordVPNのデメリット

中国など一部の国で使えない場合がある
一部、サービスに英語が混じっている部分がある

NordVPN 公式サイト

NordVPNの特徴（メリット・デメリット）と実際に使った感想や口コミ

Surfshark（サーフシャーク）

おすすめ度　

Surfshark（サーフシャーク）は、同時接続台数が無制限であることが他のVPNと異なる大きな特徴です。

信頼性の高い業界大手で、世界中のアクセスポイント数が多く、セキュリティ機能が豊富。
それでいて、1年以上の契約だと料金が最安値クラスと、費用を抑えたい方にも向いているVPNです。

Surfsharkの基本データ

無料トライアル期間	30日間返金保証
同時接続可能なデバイス数	無制限
本社	オランダ
運営会社	Surfshark B.V.
VPNサービス提供開始	2018年
サーバー設置国	105か国
サーバー数	3200台以上
ログの保有	無し
サポート	24時間年中無休ライブチャット、メール
対応デバイス	Windows、macOS、Linux、Android、iOS、Chrome、Firefox、 Edge、Apple TV、Fire TV、

Surfsharkのメリット

1つのアカウントで無制限のデバイスを接続可能
他のVPNに比べて料金が安め
無制限の同時接続が可能
検閲を回避できる「NoBordersモード」搭載
広範なサーバーネットワーク
広告ブロッカーやマルウェア防止機能が付属

Surfsharkのデメリット

一部のサーバーで速度が低下することがある
サポートやウェブサイトは一部日本語非対応

Surfshark公式サイト

Express VPN（エクスプレスVPN）

おすすめ度　

Express VPNの基本データ

無料トライアル期間	30日間返金保証
同時接続可能なデバイス数	8台
本社	英領バージン諸島
運営会社	Kape Technologies
VPNサービス提供開始	2009年
サーバー設置国	105か国
サーバー数	3000台以上
ログの保有	無し
サポート	24時間年中無休ライブチャット、メール
対応デバイス	Windows / Mac / Linux / Chromebook / Amazon Fireタブレット / Android / iOS

Express VPNのメリット

安定した高速接続でストリーミングやオンラインゲームに最適
広範なサーバーネットワークで接続の選択肢が豊富
強力なセキュリティ機能
幅広いデバイス対応

Express VPNのデメリット

料金が高め
同時接続デバイス数が若干少なめ
サポートやウェブサイトは一部日本語非対応

ExpressVPN公式サイト

スイカVPN

おすすめ度　

スイカVPNの基本データ

無料トライアル期間	30日間返金保証
同時接続可能なデバイス数	3台
本社	東京都
運営会社	株式会社MAJ Tech
VPNサービス提供開始	不明
サーバー設置国	45か国
サーバー数	約50台
ログの保有	記載なし
サポート	チャット(平日10時～18時) / メール
対応デバイス	Windows / Mac / Android / iOS

スイカVPNのメリット

日本語サポートがあり、日本市場向けに設計されている
1〜6ヶ月の中短期間での利用がしやすい
日本語のマニュアルが充実
シンプルで使いやすいインターフェース
中国のネット規制にも強い

スイカVPNのデメリット

他のVPNと比較してサーバー数が少ないため、混雑時に速度低下の可能性がある
サポート対応が平日のみ
ログポリシーについて言及していない

スイカVPN公式サイト

セカイVPN

おすすめ度　

セカイVPNの基本データ

無料トライアル期間	最大2か月間の無料体験
同時接続可能なデバイス数	3台
本社	東京都
運営会社	株式会社インターリンク
VPNサービス提供開始	不明
サーバー設置国	10か国
サーバー数	記載なし
ログの保有	記載なし
サポート	メール
対応デバイス	Windows / Mac / Android / iOSChrome OS / Android TV / Amazon Fire TV / Amazon Fire タブレット

セカイVPNのメリット

日本語サポートがあり、日本市場向けに設計されている
日本国外のサーバーが多い
海外のコンテンツにアクセスしやすい
手頃な価格
無料体験期間が長い

セカイVPNのデメリット

全体的にスペックはあまり高くない
サーバ設置国数が少ない
長期契約がない
同時接続可能台数が3台しかない

セカイVPN

海外在住者におすすめの無料VPN(2選)

最もおすすめの無料VPNはTunnelBearです。

以前は、無料VPNで、ProtonVPN、HideMeという選択肢がありましたが、最近、無料版は国を自由に選択できず、ランダムに選択されるように仕様が変わってしまいました。
日本のサーバーも選択されることがありますが、好きな時につなぐことができないので、結果的には使い物になりません。

ここでは、VPN Gateもご紹介しますが、セキュリティ的に不安要素があるので、TunnelBearがおすすめです。

TunnelBear

TunnelBear（トンネルベア）はカナダで開発されたVPNサービスです。

知名度が高く、数百万人が利用しているとされています。

有料プランと無料プランがあり、無料プランはデータ利用料が月2GBと少ないです。

接続方法が簡単で使いやすいと評判で、私も実際につかってみて、接続方法がとても分りやすかったです。

ネットの速度も問題なく利用できました。

接続すると、熊が接続先にトンネルを掘って移動し、ガオーと吠えるアニメーションがユニークです。

TunnelBearオフィシャルサイト

VPN Gate

VPN Gateは筑波大学が学術的な研究を目的として提供しているオンラインサービスです。
グローバルな分散型公開 VPN 中継サーバーに関する知見を得ることを目的としています。

誰でもアクセスすることができる公開 VPN 中継サーバーの一覧が公開されており、誰でもユーザー登録なしで VPN 接続することができます。

VPN Gateは、世界中のボランティアが提供する多数の VPN サーバーによって構成されています。

誰でもコンピュータを VPN サーバーとしてこの実験に提供することができる仕組みなのですが、悪意のあるボランティアまがいの提供者がいる可能性もあり、利用者の情報が盗み出される危険性があります。

筑波大学が提供しているので、信頼性のあるイメージがありますが、セキュリティ的には不安を感じてしまいます。

VPN Gateオフィシャルサイト