BASE(ベイス)の特長と、BASEでネットショップを始める方法をご紹介します。
かつては、個⼈でネットショップを開設することは、専門知識が必要でハードルが高かったと思います。
しかし、少し前から、個⼈でネットショップを開くことができるWebサービスが増えてきました。
そうしたサービスの一つであるBASEは、初期費用や運営費用が無料でECショップを開設することができます。
簡単な設定でオシャレなネットショップを開設できるので、サイトに関する知識が少ない初心者から、にもおすすめです。
それなりに詳しい⼈なら、数分で作成できてしまうでしょう。
ここでは、BASEについての概要と、ネットショップ作成までの概ねの流れを解説します。
BASE(ベイス)とはどのようなサービスか
BASE(ベイス)とは
BASEは誰でも簡単にネットショップが作成できるサービスです。
導入が簡単な決済機能、おしゃれなデザインテーマなどネットショップの運営に必要な機能を無料で利用できます。
そのため、費用やWeb技術、時間など様々な理由でこれまでネットショップを開設することが困難だった方も、気軽に始めることができます。
BASE(ベイス)でECサイトをつくるメリット
1. 初期費用・月額費用が無料
開設時にかかる費用はありません。毎月の固定費もかかりません。
無料でショップをはじめることができます。
2. 決済機能の設定が簡単。6つの支払い方法に対応。
BASEの店舗では、「BASEかんたん決済」と呼ばれる方法を使います。
6つの決済方法に対応したエスクロー決済(※)です。
- クレジットカード決済
- コンビニ決済・Pay-easy
- 銀行振込
- 後払い決済
- キャリア決済
- PayPal(ペイパル)決済
※エスクロー決済
取引の安全性を保証するための仲介サービス。 BASEでは、売上金を一度、BASE側が預かり、その後、BASEからショップ側に支払われる方法を取っています。 この決済方式をとっているため、BASEではクレジットカード決済などが、審査なくすぐに使えます。
3.ショップデザイン機能
11種類の多彩なテンプレートがあり、ショップロゴ、背景、ナビゲーション等を組み合わせてショップのデザインをアレンジできます。
PCスキルに自信のない方、HTMLなどの知識が無い方も、テンプレートを選択するだけでショップのデザインが設定されるので心配ありません。
逆に自由度が低いというデメリットがありますが、デザインを微調整できるHTML編集機能も無料使用できます。
4. デジタルコンテンツが販売できます
音楽や写真データ、動画、電子書籍などの販売も可能です。
商品を購入後、記載されているURLをクリックしてデジタルコンテンツをダウンロードするかたちです。
デジタルコンテンツは専用のAppを使うだけで実現できます。
5.無料で使える拡張機能(BASE Apps)が充実
BASE Appsの一例
メッセージ
チャットのようなメッセージ機能でお客様とやりとりできます。
Instagram販売
BASEの商品とInstagramを連携することで、Instagramの投稿に商品をタグづけして、BASEの商品販売ページへ直接リンクさせることができます。
送料詳細設定
国内外の地域ごとの送料を商品単位で簡単に設定できるAppです。
6.すでに持っているドメインが設定できる
店舗のURLを11種類のドメイン(thebase.inや、official.storeなど)から選択できますが、
「独自ドメインApp」を使って、既に持っているドメインを利用できます。
7.オリジナル商品の作成・出品できる
「売るものがない」という方は、画像データを使ってオリジナルTシャツ、スマホケース、キーホルダー、缶バッジ、マグカップ、タオルなど1500種類以上のオリジナルグッズの作成、出品が可能です。
画像1枚でTシャツ制作ができ、受注生産なので在庫リスクもありません。
BASE(ベイス)でECサイトをつくるデメリット
1.集客力が弱い
amazonや楽天と比較すると知名度が劣り、出店するだけでは売り上げを伸ばすのは難しいです。
ブログやSNS、広告出稿など、集客力を上げるための工夫・努力が必要になります。
2.売上が上がるほどコストがかかる
無料でネットショップを開設できる反面、売上ごとに手数料がかかるため、売上規模が大きくなるほどコストが増えてしまいます。
ある程度の額を超えると、月額制のサービスのほうが得というケースもあります。
3.デザインの自由度が低い
BASEにはおしゃれなテンプレートが用意されていますが、自分でカスタマイズしたいという方にとっては、逆に不自由に感じられるかもしれません。
HTML編集Appを使ってhtmlの編集も可能ですが、cssやjsを含めて全ページを1つのファイルで制御する独特の仕組みになっているので、使いこなすためには、ある程度の知識が必要です。
売上金の受け取り方(「振込申請」について)
BASEでは、購入者はBASEの口座に商品代金を振り込みます。
ショップ側が自分の銀行口座を登録する必要はありません。
では、どのようにして売上金を受け取るのでしょうか。
BASEでは、「振込申請」という手続きで売上金を受け取る仕組みとなっています。
売上金を受け取る流れ
- 購入者が商品を購入
- ショップから商品を発送する
- 対象の注文の発送ステータスを変更する
- お金の管理ページより、振込申請を行う
- 土日祝日を除き10日後に、BASEから指定の口座に入金
BASEでかかる費用(手数料)
登録料、月額利用料は無料。
商品が売れたときに手数料が発生する仕組みです。
決済手数料(商品が売れた時にかかる手数料)
各注文ごとに、各注文の合計金額(商品代金+送料)に「BASEかんたん決済手数料」と「サービス利用料」の合計6.6%+40円がかかります。
手数料 | ||
BASEかんたん決済 手数料 |
クレジットカード決済 |
3.6%+40円 (各注文ごと) |
コンビニ決済・Pay-easy | ||
銀行振込 | ||
後払い決済 | ||
キャリア決済 | ||
PayPal(ペイパル)決済 | ||
サービス利用料 | 3%(各注文ごと) | |
合 計 | 6.6%+40円(各注文ごと) |
振込手数料(振込時)
商品が売れたお金(売上)は、いったんBASEに預けています。売り上げを口座に振り込んでもらうためには、「振込申請」を行います。
振込時には、手数料として「振込手数料」と「事務手数料」の2つがかかります。
実際に振り込まれる額は、振込申請額-振込手数料-事務手数料となります。
振込申請額が2万円未満の場合 | 750円(振込手数料250円+事務手数料500円) |
振込申請額が2万円以上の場合 | 250円(振込手数料のみ) |
BASEの始め方
1.BASEのアカウントを登録する
BASE オフィシャルサイトにアクセスし、「ショップ開設」をクリックします。
すると下のような画面が出てきますので、①ショップのURL ②メールアドレス ③ パスワードを入力。
そして、利⽤規約にチェックし、「新しいショップを開く」クリックします。
2.ショップ設定を行う
右上の店のマークから「ショップ設定」を選択。タブで切り替えながら、①~③の各フォーマットに従い、空欄を埋めていきます。
①ショップ情報
まず、右上のタブ「ショップ設定」をクリック。
ショップ情報で、以下の項目について入力します。
- ショップ公開状況 ※全ての「ショップ設定」が終わる前は「公開する」のチェックを外しておく。
- PayIDアプリ掲載設定
- ショップの説明
- ショップカテゴリ
- SNS設定
- ショップの送料
- デフォルト税率
- インボイス設定
- 消費税の端数処理方法
- 買い忘れ防止メールの送信設定
ショッピングアプリ「BASE」にショップを掲載させるかどうかの設定では、以下のSNSと連動させることもできます。連動させるには、それぞれのIDをフォーマットに入力します。
・Instagram
・Twitter
・Facebook
・Ameba
以上の入力が終わったら、「保存する」をクリックします。
②運営に関する情報の設定
通信販売では、トラブル防止や購入者の保護のため「特定商取引法に基づく表記」の公開が法律で義務付けられています。
ここに記入した内容はショップの「特定商取引法に基づく表記」ページに表示されます。
上のタブ「運営に関する情報の設定」をクリックし、必要な情報を入力します。
- 区分(個人/法人)
- 氏名
- 事業者の住所(ない場合は住まい)
- 事業者の連絡先(電話番号)
- その他(営業時間・定休日等)
- 販売価格
- 代金の支払方法と時期
- 商品のお届け時期
- 返品について
以上の入力が終わったら、「保存する」をクリックします。
③決済方法の設定
次に、右上のタブ「決済方法の設定」をクリック。
そして、「BASEかんたん決済 利用申請」ボタンをクリックします。
次に、決済方法を選び、その下の各項目も入力します。
- 屋号
屋号を入力することによって、購入者のカード履歴に「BASE*あなたのショップ名」と記載されます。 - 事業者の氏名
- 事業者の生年月日
- 住所
- 運営ショップのカテゴリ
最後に「保存する」ボタンをクリックすると、③決済方法の選択が完了します。
3.商品の登録
商品を登録します。
以下の情報を入力後、登録ボタンをクリックして、登録完了です。
- 商品名
- 商品説明
- 商品画像
- 価格(税込)
- 税率
- 在庫数
- 公開状態
- 表示順
4. 公開
全ての必要事項の入力を終え、「ショップ設定」「商品の登録」が完了したら、「ショップ情報」の「ショップ公開情報」で、「公開する」にチェックをすると、公開されます。
デザイン設定
デザイン設定は、管理画面上部のデザインのアイコンをクリックします。
11種類の無料デザインテーマ
BASEには11種類の無料デザインテーマがあらかじめ用意されており、選択するだけで利用できます。
また、デザインにもっとこだわりたいという方は、公開されている有料テーマ(5,000円~)を購入して利用することもできます。
オリジナルのショップロゴを作成できる
ショップロゴ作成Appをインストールすると、英語と日本語それぞれ10種類のフォントと33色の文字色、14ptから90ptまでの文字サイズを組み合わせてオリジナルのショップロゴを作成することができます。
WordPressブログとの連携
集客を図るためにWordPressブログに商品の紹介や購入ボタンを設置することもできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
BASでネットショップ まとめ
BASEは、無料なのに多機能で、洗練されたショップが簡単に出来上がります。
ご紹介した以外にも様々な機能がありますが、一度ショップが出来上がってから、必要に応じて機能を追加していけばよいと思います。
\ 無料で簡単! /