国内シェアNo.2、低料金でコスパの良さが人気のレンタルサーバー「ロリポップ」。
スペックや機能が大きく異なる5種類の料金プランがあり、目的に応じて選択することができます。
ここでは、各プランの違いや選択のポイントと、これからWordPressブログを始める初心者におすすめの2つのプランについて解説します。
この記事はWordPressサイトの制作をサポートする上で、様々なサーバーを使った経験を元にしています。
「ロリポップ」とは

ロリポップ は2001年にサービス提供を開始した老舗レンタルサーバーで、 ユーザーの数は国内2位(※)です。
- 2001年にサービス提供開始。大手のGMOが運営の老舗サーバー
- 国内シェアNo.2(2021年)
- 高スペックの高速サーバーを低料金で利用できる。
- 管理画面が分かりやすく、使いやすい
※注)ロリポップの公式サイトではシェア1位と記載されていますが、ロリポップと同じ運営会社GMO「ヘテムル」のユーザーが合算されています。HostAdviceによるシェア調査では国内2位となっています。
ロリポップ5つの料金プラン
ロリポップには5つのプランがあり、プランによってスペックや機能が大きく異なっています。
エコノミー | ライト | スタンダード | ハイスピード | エンタープライズ | |
月額費用(12カ月契約の場合) | 132円 | 330円 | 660円 | 825円 | 2,200円 |
初期費用 | 1,650円 | 1,650円 | 1,650円 | 無料 | 3,300円 |
ディスク容量 | 100GB(SSD) | 200GB(SSD) | 300GB(SSD) | 400GB(SSD) | 1.2TB(SSD) |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
Webサーバー | Apache | Apache | Apache | LiteSpeed | LiteSpeed |
独自ドメイン | 50 | 100 | 200 | 無制限 | 無制限 |
MySQL5 | なし | 1 | 50 | 無制限 | 無制限 |
WordPress | 利用不可 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
WordPress 簡単インストール |
なし | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
WordPress 簡単引越し |
なし | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
無料独自SSL | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
メール・チャット サポート |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
電話サポート | なし | なし | 〇 | 〇 | 〇 |
自動バックアップ | 有料 (復元も有料) |
有料 (復元も有料) |
有料 (復元も有料) |
有料 (復元も有料) |
無料 (復元は有料) |
ドメイン無料 (12カ月以上契約) |
なし | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
WordPressブログをはじめる初心者におすすめの料金プランは?
- なるべく安くスタートしたい⇒「スタンダード」
- 高スペック・高速サーバーを格安で利用したい⇒「ハイスピード」
ロリポップのプランは5つ。以下の順でスペックと料金が上がっていきます。
エコノミー < ライト < スタンダード < ハイスピード < エンタープライズ
最高スペックの「エンタープライズ」は高額で、オーバースペックです。
個人ブログで利用するに十分な「ハイスピード」以下で初心者におすすめは、料金的にもお手頃な「スタンダード」と「ハイスペック」。
サーバーの容量、転送量といった基本スペックは「スタンダード」で十分。
「ハイスピード」にすると、エックスサーバー、ConoHa WINGに匹敵する高スペック、高速サーバーとなります。
後から上位プランに変更できるので、まず格安の「スタンダード」から使ってみるもよいと思います。
以下、2つのプランがおすすめの理由を詳しくみていきます。
ロリポップ 各料金プランの違いと選択のポイント

「スタンダード」「ハイスピード」と下位料金プランの違い
「スタンダード」「ハイスピード」がおすすめの理由と、下位プラン「エコノミー」と「ライトプラン」に不足している内容を解説します。
「エコノミー」プランはWordPress利用が不可
「エコノミー」では、WordPressに必要なデータベース「MySQL5」が使えず、WordPress利用が不可となっています。
厳密には、「エコノミー」で利用できる「SQLite」でWordPressを使うことができるのですが、知識や手間が必要なので初心者にはハードルが高いです。
また、「エコノミー」は「独自ドメイン永久無料」特典(12カ月以上の契約)が利用できません。
「ライト」プランはデータベースが1つしか使えない
「ライト」は データベース「MySQL5」が1つしか使えません。(独自ドメインは100)
1つのデータベースで複数サイトを運用することもできますが、基本、1サイトに1つのデータベースが好ましいです。
ずっと1サイトしか作らないならよいですが、始めてから状況も変わることが多いので、データベースが50使える「スタンダード」(独自ドメインは200)だと安心して使えます。
上位プランの「ハイスピード」以上だと、データベース、独自ドメインともに無制限です。
ディスク容量・転送量
ディスク容量は初心者だと「エコノミー」でも問題なく使えると思いますが、「スタンダード」以上だと、WorPressブログがある程度成長しても安心です。
エコノミー | ライト | スタンダード | ハイスピード | エンタープライズ | |
ディスク容量 | 100GB(SSD) | 200GB(SSD) | 300GB(SSD) | 400GB(SSD) | 1.2TB(SSD) |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
サーバー内の自分の領域に保存できるファイルサイズのこと。
ディスク容量は、PCのハードディスクと同様で、大きいほどよいですが、一般的なWordPressサイトの運用だと100GBあれば十分です。
WordPressブログを運用する際の目安は、初期状態で約30MB。
画像の多い記事でも1記事5MB前後なので、200記事で1GB。
「スタンダード」の300GBだとかなり余裕があり安心です。
ウェブサイトにアクセスした際、サーバーからアクセスしたユーザーに送られる文字やHTMLファイル、画像、動画などのデータの合計量のこと。
2022年3月にロリポップのデータ転送量は、全プランで無制限となりました。
どのプランもアクセスが増えても安心して利用できます。
電話サポートは「スタンダード」プラン以上
ロリポップのサポートは、電話、メール、チャットの3種類。
うち電話サポートは「エコノミー」「ライト」では利用できません。
高スペック・高性能で速い「ハイスピード」プラン

次にサイトの表示速度やアクセス集中時の安定性に関係する部分を比較します。
「スタンダード」はWordPressを使うのに十分なスペックで格安。
「ハイスピード」はより高速、安定して利用できる。
エコノミー | ライト | スタンダード | ハイスピード | エンタープライズ | |
Webサーバー | Apache | Apache | Apache | LiteSpeed | LiteSpeed |
ロリポップ! アクセラレータ |
なし | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アクセス制限 | あり | あり | あり | なし | なし |
同時アクセス拡張機能 | なし | なし | 〇 | ー | ー |
PHP(モジュール版) | なし | 〇 | 〇 | ー | ー |
PHP(LiteSpeed版) | なし | ー | ー | 〇 | 〇 |
「ハイスピード」は表示速度が早い「LiteSpeed」を採用
Webサーバーは、「ハイスピード」以上のプランで高速で第4世代のWebサーバーと言われる「LiteSpeed(※)」を採用。
WordPressとの相性がよく、高速化・高負荷時の安定性に優れています。
「LiteSpeed Technologies」のサイトに掲載されている上のグラフでは、WordPressのパフォーマンスがApacheやNginxを大きく上回っています。
NginxはエックスサーバーやConoHa WINGが採用しています。
表示速度は他の要素も影響するので、これだけで判断できませんが、ロリポップのWEBサーバーは他のサーバーと比較して優位性があります。
LiteSpeed以外の高速化・安定化対策
他にも高速化対策がなされています。
LiteSpeed・モジュール版 PHP
WordPressに使われているPHPプログラムを高速化する技術を独自に開発し、導入しています。
「ライト」「スタンダードプラン」⇒ モジュール版 PHP
「ハイスピード」 「エンタープライズ」プラン ⇒ LiteSpeed版 PHP
ロリポップ!アクセラレータ(「ライト」プラン以上)
サイトの表示を高速化し、サーバー高負荷時でも安定して表示させる機能。
ユーザーのコンテンツ(HTML や画像など)をキャッシュ機能により高速に応答する機能です。
プログラムの実行回数を減らし、ピーク時の表示速度を高速化・安定化します。
同時アクセス数拡張 機能(「スタンダード」プランのみ)
アクセス集中時にアクセス数の制限を緩和する機能。
ロリポップでは、「スタンダード」以下のプランで、Webサイトへの同時アクセス数について制限値を設けています。
「同時アクセス数拡張」機能は、その制限値を一時的に緩和する機能です。
「スタンダード」のみ。上位プラン「ハイスピード」「エンタープライズ」は元々、アクセス制限がないので必要ありません。
ロリポップ「スタンダード」「ハイスピード」の料金比較
おすすめの「スタンダード」「ハイスピード」の料金比較です。
契約期間 | スタンダード(月額料金・税込) | ハイスピード(月額料金・税込) | |
初期費用 | 1,650円 | 無料 | |
契約期間 | 1カ月 | 880円 | 1,320円 |
3カ月 | 770円 | 1,210円 | |
6カ月 | 715円 | 990円 | |
12カ月 | 660円 | 825円 | |
24カ月 | 550円 | 770円 | |
36カ月 | 440円 | 550円 |
12カ月契約で
「スタンダード」⇒660円 「ハイスピード」⇒825円 と格安で利用できます。
特に「ハイスピード」は初期費用無料で、「エックスサーバー」や「ConoHa WING」の同一価格帯プランよりも安く利用できます。
キャンペーン実施中はさらにお得になります。
ロリポップ【キャンペーン情報】( 2023年2月10日(金)23:59まで)
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まとめ – 多彩なプランから目的に応じて料金プランを選択しよう
ワードプレスを始める初心者には「スタンダード」と「ハイスピード」がおすすめです。
「スタンダード」でもかなり格安ですが、極力、費用を押さえてWordPressブログをスタートしたいという方は、「ライト」(12カ月契約で月額330円)ではじめるのもよいと思います。
前述のようにデータベースが1つしか使えず、速度や安定性も上位プランより下がりますが、使ってみて物足りなくなったら上位プランに変更できます。
また、ロリポップには、試した後で契約できる「10日間の無料お試し期間」もあるので、複数のプランを試してみて契約することもできます。
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