WordPressと相性がよく、高速にPHPを処理できるWEBサーバーLiteSpeed(ライトスピード)が利用できるサーバーをご紹介します。
LiteSpeedは第四のWebサーバーとも呼ばれ、高速化の一環として導入するサーバー会社も増えてきました。
WordPressサイトを運営し、ページの読み込み速度を高速化したい方におすすめです。
この記事はWordPressサイトの制作をサポートする上で、様々なサーバーを使った経験を元にしています。
LiteSpeed とは
LiteSpeed とは、 LiteSpeed Technologies社が開発・販売しているWEBサーバーのアプリケーションです。
Apacheと完全な互換性を保ちつつ、処理スピードが向上。応答速度を向上できるプロトコルのHTTP/2にも標準で対応しています。
「Apache」「Nginx」、Windows用の「IIS」に次ぐ第四のWebサーバーと呼ばれており、レンタルサーバーでも2017年ごろから導入されてきています。
WEBブラウザからHTTP/HTTPSで送られたリクエストに応じて静的画面や画像などのサイトのデー(HTML、CSS、JavaScriptなど)をWebブラウザーに送ってくれる役割を持ったソフトウェアのこと。サイトを表示させるために必要です。
LiteSpeed の特長
- Apacheとの互換性が高い
- Apacheの3倍以上の応答速度
- HTTP/2に完全対応
- WordPress専用キャッシュで更に高速表示を実現
Apacheとの互換性が高い
多くのレンタルサーバーで利用されているApacheと互換性があり、そのため各種モジュールや「.htaccess」「mod_rewrite」等の設定ファイルが使えます。
Apacheの3倍以上の応答速度
「LiteSpeed Technologies」のサイトで公開されているPHPスクリプトの応答速度の比較では、青色(LiteSpeed)の速度が緑色(Nginx)、紫色(Apache)を大きく上回っています。
速度は LiteSpeed > Nginx > Apache の順となっています。
さらにWordPressとの親和性が高いため、WordPressで利用する場合にはより高いパフォーマンスを発揮できます。
HTTP/2に完全対応
LiteSpeedは、HTTPプロトコル「HTTP/2」に完全対応しています。
さらに、Googleが開発した次世代プロトコルのQUICにも対応し、通信速度をさらに高速化できます。
WEBページのデータをWEBサーバーからデータをやり取りする通信方法(プロトコル)の一つです。複数の画像を読み込みなど複数のリクエストを送信でき、スムーズにレスポンスを返すことができます。
従来のHTTP/1.1は、1つずつしかデータのやり取りを行えませんでした。
QUICは、GoogleがWebアクセスを高速化するために開発した技術。
TCPではなくUDP通信を使用した、HTTP/2の欠点を補うプロトコルで、簡単に言うと、通信速度がさらに高速化されるということです。
WordPress専用キャッシュで更に高速表示を実現
Webサーバー LiteSpeedで利用できるプラグイン「LiteSpeed Cache」を使うことで、キャッシュを有効化し、Wordpressサイトを更に高速化することができます。
「LiteSpeed Cache」 は、オブジェクトキャッシュ、HTML、JavaScript、CSS の縮小、自動ページキャッシュなど豊富な機能があります。
LiteSpeedが利用できるレンタルサーバー(おすすめ順)
LiteSpeedが利用できるレンタルサーバーをおすすめ順にご紹介します。
料金は月額1,000前後より安いプランをご紹介しています。
ロリポップ(「ハイスピード」プラン)
ロリポップでは、LiteSpeedは「ハイスピード」以上のプランで採用
- 2001年にサービス提供開始。大手のGMOが運営の老舗サーバー
- 国内シェアNo.2(2021年)
- 高スペックの高速サーバーを低料金で利用できる。
- 管理画面が分かりやすく、使いやすい
注意点
- LiteSpeedは「スタンダード」以下のプランには採用されていない。
- 自動バックアップが有料
サービス提供開始が2001年の老舗サーバー会社です。
低価格で安定したサーバーとして定評があり、多くのユーザーが利用しています。
「ロリポップ」おすすめプラン(全5プランのうち)
ハイスピード プラン | |
---|---|
初期費用 | 0円 |
月額料金(12カ月契約料金) | 990円 |
ディスク容量 | 500GB SSD |
データ転送量(目安) | 1TB/日(30.0TB/月) |
サイト数 / データベース数 | 無制限 |
簡単インストール / 簡単移行 | 〇 |
無料独自SSL | 〇 |
管理画面の使いやすさ | 〇 |
自動バックアップ機能 | 無料(有料オプションも有り) |
サポート | 電話、チャット、メール |
ドメイン永久無料特典 | 〇 12ヶ月以上の契約が条件 |
ロリポップ【キャンペーン情報】(2024年12月31日(火)23:59まで)
おかげさまで23周年!コスパNo.1!最大で契約期間2倍延長キャンペーン
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対象:ライトプラン、スタンダードプラン、ハイスピードプラン
★ライトプラン/スタンダードプラン
・3ヵ月契約すると、3ヵ月分を無料延長
・6ヵ月契約すると、6ヵ月分を無料延長
★ハイスピードプラン
・12ヵ月契約すると、6ヵ月分を無料延長
・24ヵ月契約すると、6ヵ月分を無料延長
・36ヵ月契約すると、6ヵ月分を無料延長
ロリポップは10日間の「無料体験」ができます。
関連記事 「ロリポップは遅い」は本当?メリットとデメリット(口コミ/評判)
カラフルボックス(ColorfulBox)
カラフルボックスでは、LiteSpeedを全プランで採用
注意点
- 簡単移行機能がない
- 2018年のサービス開始と新しく実績が少ない
新しいサーバー会社ですが、コスパ抜群のサーバーとして人気が高まっています。
「BOX2」は、スペックが高く、高性能・高機能ですが、できるだけ安い料金でWordPressを始めたい方は「BOX1」がおすすめ。
初心者にはスペックも十分で月額料金が安いです。
「カラフルボックス」おすすめプラン(全8プランのうち)
BOX1 | BOX2 | |
---|---|---|
初期費用 | 無料(3ヶ月以上の契約の場合)/ 2,200円(1ヶ月契約のみの場合) | |
月額料金(12カ月契約料金) | 638円 | 1,166円 |
ディスク容量 | 200GB SSD | 700GB SSD |
データ転送量(目安) | 200GB/日(6.0TB/月) | 600GB/日(18.0TB/月) |
サイト数 / データベース数 | 無制限 | |
簡単インストール /簡単移行 | 簡単インストール〇 / 簡単移行 なし | |
無料独自SSL | 〇 | |
管理画面の使いやすさ | △ cPanel使用 | |
自動バックアップ機能 | 過去14日分のデータ(無料) | |
サポート | 電話、チャット、メール | |
ドメイン永久無料特典 | なし |
Colorfulboxは「30日間無料お試し」を実施しています。
カラフルボックス【キャンペーン情報】(終了時期未定)
サーバー初回50%OFF!お得なクーポン提供
対象:新規12か月以上の契約、BOX2以上
(適用例:BOX2の場合)
・BOX2(36ヶ月契約) → 583円 /月968円
・BOX2(24ヶ月契約) → 539円 /月1,078円
・BOX2(12ヶ月契約)1,166円 → 484円 /月
関連記事「カラフルボックス」の人気の理由は?メリットとデメリット(口コミ/評判)
mixhost(ミックスホスト)
mixhostでは、LiteSpeedを全プランで採用
- 最新の高機能・高スペックサーバーを手頃な価格で提供
- 高速のWebサーバー「LiteSpeed」採用
- アダルト・出会い系ジャンルのサイト運営もOK
- プラン変更が容易で、残りの期間に対する差額が日割りで戻ってくる。
注意点
- サポート体制が他と比べて弱い
- 管理画面(cPanel)が初心者には分かりにくいかもしれない
新興のレンタルサーバー会社で、「LiteSpeed Webサーバー」をかなり早い時期に取り入れています。
最新の技術を導入しているため、特にサーバーへのこだわりが強い中上級者の間で人気が高いようです。
「mixhost」おすすめプラン(全5プランのうち)
スタンダード プラン | |
---|---|
初期費用 | 0円 |
月額料金(12カ月契約料金) | 1,078円 |
ディスク容量 | 250GB SSD |
データ転送量(目安) | 600GB/日(18.0TB/月) |
サイト数 / データベース数 | 無制限 |
簡単インストール / 簡単移行 | 〇 |
無料独自SSL | 〇 |
管理画面の使いやすさ | △ cPanel使用 |
自動バックアップ機能 | 過去14日分のデータ(無料) |
サポート | メール |
ドメイン永久無料特典 | 〇 12ヶ月以上の契約が条件 ※キャンペーン期間中 |
mixhostは「30日返金保証制度」を設けています。
注意点
- サポート体制が他と比べて弱い
- 管理画面(cPanel)が初心者には分かりにくいかもしれない
関連記事 mixhostの人気の理由は?メリットとデメリット(口コミ/評判)
JETBOY
JETBOYでは、LiteSpeedを全プランで採用
- 共有レンタルサーバーとクラウドのリソース拡張機能を融合
- 高性能・高速サーバーを格安で利用できる。
注意点
- ディスクが「全SSD」か「SSD/HDDハイブリッド」でプランにより「ディスク構成に差異がある」とのこと。格安プランは、読み込み速度が劣るHDDと混合の可能性がある。
「JETBOY」 おすすめプラン(全6プランのうち)
ミニ | ファースト | |
---|---|---|
初期費用 | 1,000円 | 1,500円 |
月額料金(12カ月契約) | 500円 | 980円 |
ディスク容量 | 100GB 全SSD・SSD/HDD ハイブリッド | 150GB 全SSD・SSD/HDD ハイブリッド |
データ転送量(目安) | 5万PV/月 | 5万PV/月 |
サイト数 データベース数 | ドメイン10個 データベース3個 | 無制限 |
簡単インストール | 〇 | |
無料独自SSL | 〇 | |
自動バックアップ機能 | 〇 | |
サポート | メール | |
ドメイン永久無料特典 | なし |
2022年1月頃にディスク容量を大幅増強。同時に価格も値上げしています。
アップグレードできますが、「スタンダード」(月額980円)になると、より高性能の他社サーバーと料金が変わらないので、 選択すべきかどうかは微妙なところだと思います。
「JETBOY」 は14日間の「無料お試し」ができます。
コアサーバー(V2プラン)
コアサーバーでは、LiteSpeedをV2プランで採用
- 2007年からGMOデジロック社が運営している老舗のレンタルサーバー。
- ハイスペック・高機能なサーバーを格安で利用できる。
注意点
- より価格の安い従来プラン(V1)のWEBサーバーはApache
コアサーバー(V2)おすすめプラン(全3プランの内)
CORE-X | CORE-Y | |
---|---|---|
初期費用 | 1,650円 | 1,650円 |
月額料金(12カ月契約) | 528円 | 858円 |
ディスク容量 | 300GB SSD | 500GB SSD |
データ転送量(目安) | 333GB/日 | 666GB/日 |
WEBサーバー | LiteSpeed | |
サイト数 データベース数 | 無制限 | 無制限 |
簡単インストール | 〇 | |
無料独自SSL | 〇 | |
自動バックアップ機能 | 〇(無料) | |
サポート | メール | |
ドメイン永久無料特典 | なし |
コアサーバーのV2プランは新しいサーバー環境の新プランで、従来からあるV1プランよりスペック、料金が高いです。V1とV2間でプラン変更ができません。
「コアサーバー」 は30日間の「無料お試し」ができます。
予算別 LiteSpeedが利用できるレンタルサーバー
LiteSpeedが利用できるレンタルサーバーは全般的に料金が高めですが、12カ月契約で月額500程度から利用でき、料金の幅があります。
ここでは、初心者が契約しやすい価格帯の500円前後、1000円前後の料金帯別にLiteSpeedが利用できるレンタルサーバーをまとめました。
複数プランから選択できるサーバーは安いプランからスタートして、途中でグレードアップすることもできます。
月額1,000円前後・LiteSpeedが利用できるレンタルサーバー
以上の各サーバーのプランはどれもハイスペックで高速、高機能の内容です。
その中でも、特にロリポップ!ハイスピードプラン」が料金安めの上、信頼性、安定性が高いのでおすすめです。
月額500円前後・LiteSpeedが利用できるレンタルサーバー
最近はLiteSpeedを導入するサーバーが増え、月額500円代でコスパのよいプランもあります。
この中では、新しいサーバー会社のカラフルボックスがコスパがよいと、人気が高いようで、特におすすめです。
まとめ
サイトの高速化対策に力を入れているサーバーが増え、 LiteSpeedを利用できる選択肢が増えてきました。
LiteSpeedを利用できるサーバーはスペックや機能が高いものが多いので、判断材料の一つになります。