WordPressを利用してECサイト(ネットショップ)を開設する代表的な方法をご紹介します。
小規模で商品を販売したい、ネットショップをはじめたいが、開設のためにあまりコストをかけたくないという方向けの記事です。
ワードプレスでネットショップを開設する方法
WordPressでネットショップを無料で開設する方法は主に以下の5つです。
後でそれぞれの具体的な方法を紹介します。
- ネットショップ専用のWordPressテーマを使う
- ネットショップ構築ブラグインを使う
- 無料のプラグイン等を使ってWordPressサイトに決済代行サービスを組み込む
- ペイパルをプラグインなしで導入する
- WordPressと既存のECシステム(ASP)を連携させる
WordPressでネットショップを制作するメリット
- コストをあまりかけずにスタートできる。
WordPressは開設にあたりサーバー、ドメイン費用等がかかりますが、WordPress自体は無料で利用できます。
WordPressに決済機能やショッピングカート機能を導入するのも、無料または少額の費用で済むので、気軽にネットショップをスタートできます。 - オリジナリティを出しやすい
WordPressはカスタマイズの自由度が非常に高く、様々なテーマとプラグイン(拡張機能)を組み合わせながらネットショップのオリジナリティを出していくことが可能です。 - ワードプレスのブログ機能で集客を図ることができる
WordPressで様々な情報発信を行うことで、集客につなげることができます。
WordPressでネットショップを制作するデメリット
- WordPressの運用、更新の手間が必要
WordPressのインストールから、セキュリティ対策、プラグインの導入、更新などを自分で行わなければなりません。
WordPressを使ったことがない方は、BASE、STORESなどのネットショップシステム(ASP)のみでネットショップを開設するのがおすすめです。 - 数多くの決済サービスに対応させたいという場合に不向き
決済システムを複数のプラグインで導入しようとすると、多くのプラグインをインストールしなければならず表示速度が遅くなってしまう可能性もあります。
また新しい決済機能は導入しずらいです。
※後述のネットショップシステム(ASP)と連携する場合は、複数の決済サービスに対応しています。 - セキュリティには常に注意を払う必要がある
WordPressは世界中で使用されているため、ハッキング行為の標的とされやすいので、WordPressは常にバージョンアップしながらセキュリティ強化に努めています。
特にECサイトはユーザーの個人情報や決済情報など重要な情報を保護する必要があるので、セキュリティプラグインを導入したりシステムをアップデートするなどして、常に対策していく必要があります
ワードプレスでネットショップを開設する方法を具体的に解説
1.ネットショップ構築プラグイン+WordPressテーマを使う
主要なネットショップ構築プラグインは無料で使えますが、対応テーマと組み合わせて使うのが一般的です。
対応テーマでないと、デザインや機能的にカスタマイズが大変です。
WordPressテーマは、テーマによって対応しているプラグインが異なります。
主なネットショップ構築プラグイン
まず、主要なネットショップ構築プラグインをご紹介します。
Welcart(国産プラグイン・無料)
Welcartは国産で日本人には使い勝手が良い無料のプラグインです。ただ、対応テーマが限られています。
既出の「ネットショップ専用のWordPressテーマ」は国産で全てWelcartに対応しています。
Welcartを通して契約できる決済代行サービスは多数ありますが、有料と無料のものがあります。
WooCommerce(海外製プラグイン・無料)
WooCommerceは、様々なクレジットカード決済サービスを使ってカート式の決済機能を導入できる無料のプラグインです。
Stripe、Square、Paypal等のクレジット決済代行サービスを専用のプラグイン等で導入します。
WP-OliveCart(国産プラグイン・無料)
日本語対応でシンプルなカート機能を導入できる無料のプラグインです。どのテーマでも導入できます。
カード決済機能は有料版という点に注意が必要です。
ネットショップ構築プラグイン対応のWordPressおすすめテーマ
2.無料のプラグイン等を使ってWordPressサイトに決済代行サービスを組み込む
Stripe、Square、PayPalなどのクレジットカード決済代行サービスとプラグインを使えば、WordPressサイトに無料で決済機能を導入できます。
導入方法は、クレジットカード決済代行サービスに登録した上で、それに対応したプラグインをWordPressにインストールします。
ただ、この方法だと決裁ボタンは設置できますが、商品ページなどは自分で作成しなければなりません。
クレジットカード決済代行サービスとプラグインの組み合わせは、数多くありますが、その中の具体的な例を紹介します。
- Stripe + Simple Stripe Checkout(プラグイン)
当ブログのこちらの記事で詳しく解説しています。
【Stripe+WordPress】クレカ決済でネットショップ開設 - Stripe + Stripe Payments(プラグイン)
- Paypal + WordPress Simple Paypal Shopping Cart(プラグイン)
3.ペイパルをプラグインなしで導入する
ペイパルの管理画面で生成されたコードをコピペするだけで、WordPressサイトに決済ボタンを簡単に設置でき、クレカ決済機能を実装できます。
この方法も3.の方法と同様で、決裁ボタンは設置できますが、商品ページなどは自分で作成しなければなりません。
こちらの記事で詳しく解説しています。
4.WordPressとネットショップシステム(ASP)を連携させる
ネットショップシステム(ASP)は、初心者でも比較的簡単にECサイトをオープンすることができます。
ネットショップシステムは、BASE、STORES、カラーミーショップ、Shopifyなどが有名です。
WordPressと外部サービスのネットショップシステムを連携させることで、商品の内容や販売の入り口をワードプレスに設置して集客を図り、商品の受注管理等はネットショップシステムを利用することができます。
WordPressとネットショップシステムの連携方法は2通りあります。
- ネットショップシステムへのリンクを貼り、外部のサービスへつなげる
- ネットショップシステムのカート機能や決算ボタンをWordPressサイトに設置する
1.はネットショップシステムの商品販売ページへのリンクを貼るだけの簡単な方法。
2.については、多くのネットショップシステムでは、カート機能や決算ボタンをWordPressサイトに設置できます。
代表的なネットショップシステム(ASP)
BASE(無料)
初期費用無料、月額費用無料でネットショップが始められるサービスです。
独自ドメインの設定、無制限の設定品登録数、豊富なデザインテンプレート、アクセス解析ツールなど無料なのに機能が豊富です。
BASEの商品ページをWordPressサイト内に表示させることができます。
無料ではじめられるので、登録して実際に使ってみてはいかがでしょう。
BASEの商品ページをWordPressサイト内に表示させる方法については、こちらのページをご覧ください。
STORES(無料/有料)
初期費用無料、月額費用無料でネットショップが始められるサービスです、有料プランもあります。
STORESで登録した商品の購入ボタンをWordPressサイト内に表示し、カート機能も利用できます。
STORESはまず無料で始めてみて、有料プランに変更することもできます。
商品の購入ボタンをWordPressサイト内設置する方法については、こちらのページをご覧ください。
カラーミーショップ(有料)
インターネット業界最大手のGMOが運営。全国4万店以上で使われているネットショップ開設サービスです。
使いやすい管理画面は初心者でも安心。有料ですが、初期費用3000円、月額費用834円から利用でき、登録商品点数は無制限。販売手数料も無料です。
ショートコードを利用してWordPressサイト内に商品ページを自動作成できます。
また、30日間の無料体験もあります。
Shopify(有料)
2004年にカナダで創業。175ヵ国100万店舗以上で導入され、世界NO.1シェアを誇っています。
Shopifyで登録した商品の購入ボタンをWordPressサイト内に表示し、カート機能も利用できます。
また、14日間の無料体験があります。
まとめ~どの方法がおすすめか
初心者は、ネットショップシステム(ASP)を利用するのがおすすめです。
一方、ある程度知識があって、自分でサイトをカスタマイズできる方は、無料のプラグイン等を使って費用をかけずに決済機能を導入し、オリジナリティを出していくこともできると思います。
また、ネットショップ用のテーマは有料だと価格が高めのものが多いですが、洗練されたデザインのショップを簡単に作ることができるというメリットがあります。
WPに関する知識や予算、商品の種類や数に応じて、自分に合った方法を選びましょう。