ともにレンタルサーバの国内シェア1位、2位を競う「エックスサーバー」と「ロリポップ」。
どちらも人気が高く、これからワードプレスでブログを始める方で迷う方も多いと思います。
両サーバーの料金からスペック、機能等について徹底比較しました。
この記事はWordPressサイトの制作をサポートする上で、様々なサーバーを使った経験を元にしています。
「エックスサーバー」と「ロリポップ」について
エックスサーバーとは

エックスサーバーは、2003年にサービス提供を開始した老舗レンタルサーバーです。
運用年数が長く、実績が豊富で、信頼度も高く、国内シェアNo.1となっています。
実際に私も5年以上、「スタンダード」(旧 X10)を快適に使っています。
関連記事 エックスサーバーのデメリットは4つだけ(口コミ/評判)【徹底解説】
ロリポップ! とは

ロリポップ は、エックスサーバーより前の2001年にサービス提供を開始した老舗レンタルサーバーで、 ユーザーの数は国内2位(※)です。
格安プランが大きな特徴で、月額99円(36カ月契約の場合)という激安プランがあります。
※注)ロリポップの公式サイトではシェア1位と記載されていますが、ロリポップと同じ運営会社GMO「ヘテムル」のユーザーが合算されています。HostAdviceによるシェア調査では国内2位となっています。
関連記事 「ロリポップは遅い」は本当?メリットとデメリット【徹底解説】(口コミ/評判)
「エックスサーバー」と「ロリポップ」を徹底比較

両サーバーで、同価格帯の人気が高いプラン同士を比較します。
比較するプラン
エックスサーバーとロリポップの運用実績比較
エックスサーバー | ロリポップ | |
サービス提供開始 | 2003年 | 2001年 |
サイト数 | 200万以上 (国内No.1) | 170万以上 (国内No.2) |
運営会社 | エックスサーバー | GMO |
2021年の国内サーバーシェア

運用実績は、エックスサーバー18年、 ロリポップ20年で、ともに老舗サーバー。
国内シェアはエックスサーバーが1位、ロリポップが2位で、多くのユーザーが利用している。
エックスサーバーとロリポップの料金比較
エックスサーバー「スタンダード」とロリポップ「ハイスピード」の料金を比較します。(キャンペーン割引等を適用していない料金です。)
エックスサーバー (スタンダード) | ロリポップ (ハイスピード) | ||
初期費用/月額料金(クレカ※1) | 初期費用/月額料金 | ||
初期費用 | 3,300円 | 無料 | |
契約期間 | 1ヶ月 | (1,100円) | 1,320円 |
3ヶ月 | 1,320円(1,100円) | 1,210円 | |
6ヶ月 | 1,210円(1,100円) | 990円 | |
12ヶ月 | 1,100円 | 825円 | |
24ヶ月 | 1,045円 | 770円 | |
36ヶ月 | 990円 | 550円 | |
独自ドメイン無料取得 | 〇12カ月契約以上 | 〇12カ月契約以上 | |
無料お試し | 〇10日間 | 〇10日間 |
※1: エックスサーバーの()内の料金は、クレジットカード(自動更新)払いで料金が異なる場合
料金(初期費用+月額料金)はロリポップの方が安い
初期費用は、エックスサーバーが3,300円と高く、ロリポップは無料。
ロリポップは他のプランは初期費用がかかりますが、「ハイスピード」のみが無料とお得になっています。
月額費用は、1カ月契約以外はロリポップの方が安く、契約期間が長くなるほど、料金の差が開いていきます。
また、キャンペーンを利用すると、かなりお得な料金で利用できますので、チェックしましょう。
※下部の「どんな方におすすめか」で現在、実施中のキャンペーンを紹介しています。
エックスサーバーとロリポップのサーバースペック比較
エックスサーバー (スタンダード) | ロリポップ (ハイスピード) | |
ディスク容量(種類) | 300GB(SSD) | 350GB(SSD) |
データ転送量(目安) | 無制限 | 1TB/日(30TB/月) |
CPU | AMD EPYC(第3世代Milan) vCPU128コア | 非公開 |
割り当てCPU(vCPU) | 6コア | 非公開 |
ホストサーバーメモリ | 1TB | 非公開 |
メモリ(割り当て) | 8GB | 非公開 |
WEBサーバー | Apache +nginx | LiteSpeed |
サイト数 | 無制限 | 無制限 |
データベース数 | 無制限 | 無制限 |
RAID構成 | RAID10 | RAID10 |
HTTPのバージョン | HTTP/2 | HTTP/2 |
PHPの動作モード | FAST CGI | LiteSpeed LSAPI |
・ディスク容量はロリポップ、データ転送量はエックスサーバーが勝っています。
・WEBサーバーは、ロリポップがWordPressとの相性のよいLiteSpeedを採用。
エックスサーバーとロリポップの高速化・安定化対策
それぞれのサーバーが力を入れている高速化・安定化対策の内容をみていきます。
エックスサーバーの高速化・安定化対策
エックスサーバーの最新の技術を導入したサーバー環境は他と比べ優位性が高いです。
また、CPU、メモリなど詳細スペックを公表しており、信頼性が高いです。
ロリポップの高速化 安定化対策
Webサーバー「LiteSpeed」について
「LiteSpeed Technologies」のサイトに掲載されている上のグラフでは、WordPressのパフォーマンスがApacheやNginxを大きく上回っています。
ロリポップはLiteSpeed 、エックスサーバーはNginxを採用しています。
表示速度は他の要素も影響するので、これだけで判断できませんが、ロリポップのWEBサーバーは他のサーバーと比較して優位性があります。
ロリポップは WEBサーバーに高速の「LiteSpeed」を採用しているのをはじめ、独自の高速化機能も充実しています。
エックスサーバーとロリポップはともに高性能・高速
エックスサーバーとロリポップの高速化対策は、単純には比較できず、優劣をつけられないが、どちらも高性能で高速。
エックスサーバーとロリポップの機能比較
エックスサーバー (スタンダード) | ロリポップ (ハイスピード) | |
簡単インストール | 〇 | 〇 |
簡単移行 | 〇 | 〇 |
無料独自SSL | 〇 | 〇 |
管理画面の使いやすさ | ||
自動バックアップ機能 | 〇 過去14日分(無料) | 〇 過去7回分(有料) |
管理画面上での復元機能 | 〇 (無料) | 〇 (有料) |
サポート | メール(24時間対応)、電話、チャット | メール(24時間対応)、 電話、チャット |
上記の表の通りどちらも同様の機能があります。
以下、エックスサーバーとロリポップで異なる点や注目ポイント等について解説します。
ロリポップは、自動バックアップ、復元機能が有料
どちらのサーバーも同様の機能がありますが、 ロリポップは、過去7回分の自動バックアップ機能(月額300円)と復旧手数料(11,000円)が有料です。特に復元手数料が高額です。
エックスサーバーはどちらも無料。しかも、バックアップデータの保存が過去14日間分とロリポップより多いです。
ロリポップは、自動バックアップ、復元機能が有料なのがマイナスポイント
管理画面の使いやすさ
初心者にとっては、管理画面の分かりやすさは重要なポイントです。
各サーバーの管理画面の解説です。
エックスサーバーの管理画面
エックスサーバーの管理画面は「Xserverアカウント」と「サーバーパネル」に分かれています。
「Xserverアカウント」 は、支払いやプラン変更等の手続き、「サーバーパネル」はドメインやメール、高速化設定など様々な設定を行います。
コンパクトにまとまっているので、目的の項目を見つけやすいです。
Xserverアカウントの画面

「サーバーパネル」は各設定項目が一目で分かるレイアウトとなっており、使いやすいです。
サーバーパネルの画面

ロリポップの管理画面

ロリポップの管理画面は、他のサーバーでは別々になっていることの多い「サーバーの管理・設定」と「契約・支払い」の入り口が同じページにまとまっていて、管理しやすくなっています。
シンプルで分かりやすく、直感的に操作できるように作られていて、初心者でもあまり迷うことなく使うことができます。
管理画面はエックスサーバー、ロリポップのどちらも使いやすい。
「サーバー管理」と「契約・支払い等」が分かれているか、1つの画面にまとまっているかの違いがあり、好みの別れるところ。
サポート体制
エックスサーバー | ロリポップ | |
サポート | メール(24時間対応)、電話、チャット | メール(24時間対応)、電話、チャット |
初心者にとってはサポート体制も重要なポイントです。
どちらもメール以外は平日対応で、ロリポップはチャットもあります。
サポートは、 エックスサーバー、ロリポップのどちらも24時間対応(メール)で評判がいい
どんな方におすすめか

これからワードプレスでブログを始める方にとって、エックスサーバー「スタンダード」とロリポップ「ハイスピード」、どちらのサーバーも、性能・機能、コスパ的に優れており、おすすめです。
その上で、それぞれのサーバーが特に「どんな方におすすめか」をまとめました。
エックスサーバーがおすすめの方
エックスサーバーは何といっても、信頼感があり、性能やサポート等の面で安心して利用できます。
料金が他と比べて若干高めですが、長期割引やキャンペーンを利用すると安く利用できます。
また、エックスサーバはトラブルの少なさや、サポートの面などの充実も大きいです。
また、10日間の「無料お試し期間」でサーバーの動きや使い勝手を試すことができます。
私はエックスサーバーを5年以上、快適に使っています。
当サイトもエックスサーバーで運営しています。
エックスサーバー【キャンペーン情報】( 2022年6月16日(木)18:00まで)
対象:新規契約(全プラン)
【半額キャッシュバックキャンペーン】12ヶ月以上の契約で利用料金が実質半額!
(スタンダードの場合)
12ヶ月契約・・・6,600円 キャッシュバックで【実質550円/月】
24ヶ月契約・・・12,540円 キャッシュバックで【実質522円/月】
36ヶ月契約・・・17,820円 キャッシュバックで【実質495円/月】
エックスサーバーで料金をなるべく安く抑えたいという方はこちらの記事もご覧ください。
エックスサーバーは料金が高い? 安く利用できる おすすめの方法(契約・支払い等)を解説
エックスサーバーで簡単な手順でワードプレスサイトを開設する方法
【完全ガイド】エックスサーバー「クイックスタート」でWordPressブログを作成(初心者も簡単!)
その他の関連記事
エックスサーバー各プランの違いと初心者におすすめは?
ロリポップがおすすめの方
ロリポップは、なるべくコストを抑えてWordPressブログを始めたいという方に向いています。
下位プランは激安で利用できますが、スペックが高い「ハイスピード」も他のサーバーより格安で利用できます。
今回は「ハイスピード」を比較しましたが、1つ下のプラン「スタンダード」も初心者には十分なスペックでおすすめです。
「ロリポップ」 は10日間の「無料体験」ができ、様々なプランを試して検討できます。
ロリポップ【キャンペーン情報】
現在、実施中のキャンペーンはありません。
関連記事
【ロリポップ】各プランの違い・比較~初心者におすすめは「スタンダート」「ハイスピード」2択
まとめ
以上、エックスサーバーとロリポップを様々な面から比較しました。
どちらも高スペックで高速なので、どちらかを選ぶとしたら、後は料金、費用などで決めることになると思います。
簡単にまとめると以下のような感じかと思います。
また、以下の記事では、主要な人気レンタルサーバー5つを比較しています。
WordPress初心者におすすめのレンタルサーバーを厳選!