ともに「国内最速」を謳っていて人気も高い「エックスサーバー」と「ConoHa WING」。
どちらもスペックが性能・機能が優れており、これからワードプレスでブログを始める方で迷う方も多いと思います。
とかく比較されることの多い両サーバーの料金からスペック、機能等について徹底比較しました。
この記事はWordPressサイトの制作をサポートする上で、様々なサーバーを使った経験を元にしています。
「エックスサーバー」と「ConoHa WING」について
エックスサーバーとは
エックスサーバーは、2003年にサービス提供を開始した老舗レンタルサーバーです。
運用年数が長く、実績が豊富で、信頼度も高く、国内シェアNo.1となっています。
- 運用サイト数200万件で国内シェアNo.1の老舗
- 国内最速と謳っている高機能・高性能サーバー
- 安定感があると定評がある
- サポート体制が整っており、レスポンスが早い
- 利用者が多いので、情報が多い
実際に私は7年以上、エックスサーバーの「スタンダード」を快適に使っています。
関連記事 エックスサーバーのデメリットは4つだけ(口コミ/評判)【徹底解説】
ConoHa WINGとは
ConoHa WING(コノハウィング)は、2013年(ConoHa)にサービス提供を開始したレンタルサーバーです。
新しいサービスですが、レンタルサーバー大手のGMOインターネットグループが経営しています。
「表示速度が速い」との評判で、人気を集め、多くの有名ブロガーも使っています。
- 国内最速と謳っている高機能・高性能サーバー
- 機能や管理画面など初心者が扱いやすい。
- 高性能の割に価格がリーズナブル。
日本マーケティングリサーチ機構による調査で「アフィリエイター・ブロガーが使いたいレンタルサーバー」「WordPress利用者満足度」「サポートデスク対応満足度」の3部門においてNo.1を獲得しました。(2021年2月)
関連記事 ConoHa WING(コノハウィング)のデメリットとメリット(口コミ/評判)
「エックスサーバー」と「ConoHa WING」を徹底比較
両サーバーで、スペック的に同一クラスで、人気が高い最安値プラン同士を比較します。
両サーバーの最安値プランで比較します。
- 「エックスサーバー」⇒「スタンダードプラン」
- 「ConoHa WING」⇒「WINGパック ベーシック」
エックスサーバーとConoHa WINGの運用実績比較
エックスサーバー | ConoHa | |
---|---|---|
サービス提供開始 | 2003年 | 2013年 |
サイト数 | 200万以上 (国内No.1) | 39万 (ConoHa VPSなど2つのサービス含む) |
運営会社 | エックスサーバー | GMO |
エックスサーバーは運用実績18年、ユーザー数国内No.1の老舗。
ConoHa WINGは運用歴は浅いが、大手GMOが運営。
エックスサーバーとConoHa WINGの料金比較
エックスサーバー「スタンダード」とConoHa WING「WINGパックベーシック」の料金を比較します。(キャンペーン割引等を適用していない料金です。)
料金の比較表(※キャンペーン割引前の料金)
エックスサーバー (スタンダード) | ConoHa WING (WINGパックベーシック) | ||
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | |
契約期間 月額料金 (クレカ※1) | 1カ月 | (1,100円) | WINGパックベーシックは3カ月以上の契約(※2) |
3ヶ月 | 1,320円(1,100円) | 1,331円 | |
6ヶ月 | 1,210円(1,100円) | 1,210円 | |
12ヶ月 | 1,100円 | 1,089円 | |
24ヶ月 | 1,045円 | 1,029円 | |
36ヶ月 | 990円 | 968円 | |
独自ドメイン無料取得 | 〇最大2つ 12カ月契約以上 | 〇2つ | |
無料お試し | 〇10日間 | なし |
※1: エックスサーバーの()内の料金は、クレジットカード(自動更新)払いで料金が異なる場合
※2: ConoHa WING通常プランだと1か月からの契約も可能。
料金は契約期間6カ月まではエックスサーバー、12か月以上はConoHa WINGの方が安い。
どちらも、独自ドメインが無料で取得(指定のドメインから選択)できますが、エックスサーバーは「スタンダード」の場合、12カ月以上の契約が条件です。
ConoHa WINGのWINGパックは、元々3カ月以上の契約となっています。
また、キャンペーンを利用すると、かなりお得な料金で利用できますので、チェックしましょう。
※下部の「どんな方におすすめか」で現在、実施中のキャンペーンを紹介しています。
エックスサーバーとConoHa WINGのサーバースペック比較
エックスサーバー (スタンダード) | ConoHa WING (WINGパック ベーシック) | |
---|---|---|
ディスク容量(種類) | 500GB(SSD) | 300GB(SSD) |
データ転送量(目安) | 無制限 | 無制限 |
CPU | AMD EPYC(第4世代) vCPU256コア | 非公開 |
割り当てCPU(vCPU) | 6コア | 6コア |
ホストサーバーメモリ | 1.5TB | 非公開 |
メモリ(割り当て) | 8GB | 8GB |
WEBサーバー | Apache +nginx | Apache +nginx |
サイト数 | 無制限 | 無制限 |
データベース数 | 無制限 | 無制限 |
RAID構成 | RAID10 | RAID10 |
HTTPのバージョン | HTTP/2 | HTTP/2 |
PHPの動作モード | FAST CGI | LiteSpeed LSAPI |
スペックは、ディスク容量はエックスサーバーが上。
どちらも人気レンタルサーバーの中ではトップクラス性能で、表示速度の速さに定評がある。
ConoHa WINGは一部非公開となっていますが、データ転送量、割り当てCPU、メモリ等の公表値はほとんど同じです。
エックスサーバーとConoHa WING、どちらも国内最速を謳っています。
私は両方のサーバーも使ったことがありますが、どちらも速いと感じました。
関連記事 レンタルサーバー各社のCPUとメモリを比較(公開状況も)
エックスサーバーとConoHa WINGの高速化・安定化対策
それぞれのサーバーが力を入れている高速化・安定化対策の内容をみていきます。
エックスサーバーの高速化・安定化対策
- 世界最速クラスのWordPress実行環境「KUSANAGI」の高速化技術を導入
PHPやMySQLといったWordPressの処理を最適化 - ストレージ(SSD)に高速インターフェース「NVMe」を採用
従来のオールSSD環境と比較し読み込み速度が約14倍向上 - AMD社の最新CPU第4世代「AMD EPYCTM」採用
従来のものと比較して約2.2倍の処理性能 - エックスアクセレーター
静的ファイルの表示高速化とPHPプログラムの処理高速化 - リソース保証機能を導入
他ユーザーの影響を受けずに、安定的なサーバー速度を提供する機能
ConoHa WINGの高速化・安定化対策
- オールSSD RAID10構成
- ストレージは高速・安全にデータを書き込めるオールSSD RAID10構成
- 強力なキャッシュ機能
- 独自にチューニングした強力なコンテンツキャッシュやブラウザキャッシュ機能
- 高速PHP実行環境「LSAPI」 採用
- PHPアプリケーション実行環境としてFastCGIより20%も高速
- 高安定性Webサーバー nginxを採用
- 同時大量アクセスの高速処理に優れたnginxを採用
- WordPress高速化エンジン「WEXAL」を無料で利用できる
- プライム・ストラテジー社の「WEXAL」を2022年4月から提供開始。
どちらも高速化・安定化対策は充実しています。
エックスサーバーは「KUSANAGI」の技術を導入、ConoHa WINGは「WEXAL」を導入しています。
エックスサーバーとConoHa WINGの機能比較
エックスサーバー (スタンダード) | ConoHa WING (WINGパック ベーシック) | |
---|---|---|
簡単インストール | 〇 | 〇 |
簡単移行 | 〇 | 〇 |
無料独自SSL | 〇 | 〇 |
自動バックアップ機能 | 〇 過去14日分 | 〇 過去14日分 |
管理画面上での復元機能 | 〇 | 〇 |
上記の表の通りどちらも同様の機能があります。
「無料独自SSL」と「復元機能」はConoHa WINGの方が操作が簡単
実際に使ってみた感触では、「簡単インストール」と「簡単移行」は、エックスサーバー、ConoHa WINGともに操作が簡単ですが、 「無料独自SSL」と「復元機能」はConoHa WINGの方が操作が簡単です。
「無料独自SSL」
ConoHa WINGは、初心者にはちょっと面倒なリダイレクト設定の.htaccessファイル編集の必要がなく、管理画面上の設定だけでできます。
「復元機能」
「エックスサーバー」も簡単ですが、WordPressファイルとデータベースそれぞれの復元操作が必要です。ConoHa WINGはこれら2つが同時にでき、より簡単にできます。
管理画面の使いやすさ
初心者にとっては、管理画面の分かりやすさは重要なポイントです。
各サーバーの管理画面の解説です。
エックスサーバーの管理画面
エックスサーバーの管理画面は「Xserverアカウント」と「サーバーパネル」に分かれています。
「Xserverアカウント」 は、支払いやプラン変更等の手続き、「サーバーパネル」はドメインやメール、高速化設定など様々な設定を行います。
Xserverアカウントの画面
「サーバーパネル」は各設定項目が一目で分かるレイアウトとなっており、使いやすいです。
サーバーパネルの画面
ConoHa WINGの管理画面
ConoHa WINGの管理画面は、サーバーの様々な設定とアカウントの管理の両方を1つのページにまとめてあります。
シンプルでコンパクトにまとまっており使いやすいです。
管理画面はエックスサーバー、ConoHa WINGのどちらも使いやすいが、形式が違い好みが分かれるところ。
サポート体制
エックスサーバー | ConoHa WING | |
---|---|---|
サポート | メール(24時間対応)、電話、チャット | メール、電話、チャット |
初心者にとってはサポート体制も重要なポイントです。
サポート対応は、どちらも充実していますが、エックスサーバーのメールが24時間体制となっており、ユーザーにとっては頼もしいです。
電話などそれ以外のサポートは平日のみの対応です。
サポートは、エックスサーバーが24時間体制(メール対応)でより充実している。
どんな方におすすめか
これからワードプレスでブログを始める方にとって、エックスサーバーとConoHa WING、どちらのサーバーも、性能・機能、コスパ的に優れており、おすすめです。
その上で、それぞれのサーバーが特に「どんな方におすすめか」をまとめました。
エックスサーバーがおすすめの方
- 安定性重視の方
- バランスのよいスペックや機能を求める方
- ネット上に情報量の多いレンタルサーバーを利用したい方
- 安心なサポート体制がほしい方
エックスサーバーは何といっても、信頼感があり、性能やサポート等の面で安心して利用できます。
また、初心者はそんなにスペックが必要ないのだから月額費用が半分以下で利用できる格安サーバーでよいという考え方もありますが、エックスサーバはトラブルの少なさや、サポートの面などの充実も大きいです。
また、10日間の「無料お試し期間」を利用して、プランを検討することもできます。
私はエックスサーバーを7年以上、快適に使っています。
当サイトもエックスサーバーで運営しています。
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(料金例・スタンダードの場合)
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エックスサーバーで料金をなるべく安く抑えたいという方はこちらの記事もご覧ください。
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ConoHa WING がおすすめの方
- 高スペック、高速サーバーをリーズナブルな価格で使いたい。
- 初心者でも簡単に操作できるサーバーを利用したい。
ConoHa WINGは、高機能・高性能で表示速度の速いサーバーをリーズナブルな料金で利用できるのが魅力です。
管理画面の操作も分かりやすく、簡単にできるものが多く、初心者への配慮が感じられます。
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・36カ月契約の場合⇒月額678円(53%OFF)
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まとめ
以上、エックスサーバーとConoHa WINGを様々な面から比較しました。
どちらもスペック的に似ているので、どちらかを選ぶとしたら、後は信頼性、費用やサポートなどで決めることになると思います。
簡単にまとめると以下のような感じかと思います。
信頼性が高く、速くて安定しているサーバーを利用したい方 ⇒エックスサーバー
スペックが高く、速いサーバーをなるべく安く利用したい方 ⇒ConoHa WING
また、以下の記事では、主要な人気レンタルサーバー5つを比較しています。
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